[Hotmail] 機能強化しました:「グレーなメール」対策

 

*本記事は、Inside Windows Live Blog の記事の抄訳です。

SmartScreen™ の導入で、Hotmail の受信トレイに入る迷惑メールを 3% 未満に減らすことに成功したと以前の記事で紹介しましたが、どうやらそれだけでは不十分だということがわかりました。なぜなら、お客様が「迷惑メール」と判断しているメールの 75% が、実は迷惑メールではなくて「昔、購読したメールマガジン」や「ダイレクトメール」、「サービス通知」だったからです。私たちはこのようなメールのことを「グレーなメール」と呼んでいます。

今回の Hotmail の機能強化では、「グレーなメール」の処理に役立つ 5 つのツールを提供開始します。

受信トレイには何が入っている?

電子メールが使われ始めたとき、ほとんどのメールは知人からのものでした。今はメールが普及し、色々な使われ方をしているため、受信トレイの状況が当時と異なります。典型的な受信トレイの中身は、半分以上がメールマガジンやダイレクトメールで、17% が SNS の通知、そして 14% が人とのコミュニケーションに使うメールです。残りはメーリングリストや EC の通知、純粋な迷惑メールで構成されます。

受信トレイには何が入っている?

「グレーなメール」って?

今の受信トレイは、不要なメールでいっぱいです。私たちはこれを「グレーなメール」と呼んでいます。それはいつか購読したメールマガジンものかもしれないし(購読したことを忘れただけ)、新しいサービスに加入したときに登録した通知メールかもしれません(「今後、メールを受信する」のチェックを外すのを忘れた)。「グレーなメール」の特徴は、ある人にとっては「迷惑メール」なのに、ある人にとっては「とても重要なメール」である可能性があって、はっきりと白黒つけられないのです。よって、「グレーなメール」と呼んでいます。

Hotmail 内の純粋な迷惑メールを減らしたものの、ほとんどのお客様の受信トレイが、今もメールマガジンや販促メールなどのメールで埋もれていることがわかりました。実際、お客様が「迷惑メール」と判断しているメールの 75% が、実は迷惑メールではなくて「昔、購読したメールマガジン」や「サービス通知」などの「グレーなメール」です。「グレーなメール」があると、本当に大切なメールを見逃したりすることもあるでしょう。今回の Hotmail の機能強化では、「グレーなメール」の処理に役立つ 5 つのツールを提供開始します。

「ニュースレター」のカテゴリー

昨年の機能強化では、ソーシャルネットワークからの通知や Office 文書、写真が添付されているメールなどをフィルターできるようになりました。今回、新しく「ニュースレター」のカテゴリーを設置します。ここでも SmartScreen™ の技術を利用し、学習していきます。まず、95% の正しい確立で、「ニュースレター (メールマガジン)」を「ニュースレター」カテゴリーに分類します。ここから先はお客様がメールを「ニュースレター」にカテゴリー化(あるいはカテゴリー解除)させることによって Hotmail がどんどん学習し、精度が向上していくのです。お客様が「ニュースレター」カテゴリーを適用させるたびに、ご自身と他のお客様のために活動していることになるのです。

ワンクリックで受信取り消し

ニュースレターを購読停止したくても、どうやったら停止できるのかわからないことも多々あります。新しい Hotmail では、1 ステップで購読を停止できるようになりました。[受信登録の取り消し] をクリックしていただければ、私たちが残りの作業をやります。私たちが代わりにそのサイトに購読停止を通知し、「一括処理」でその差出人からのメールをすべて削除し、さらには取り消しが完了するまでに届くメールを「迷惑メール」に振り分けます。

ワンクリックで受信取り消し

「クリーンアップ」をスケジュール設定

ニュースレターは購読したいけれど、最新の 1 通だけ残して後は削除したい、という方も多いでしょう。ネット ショッピングや販促メールなど、常に新しいセールが行われていて、最新のメール以外は古くて意味がない、というとき。そんなときに、今回導入する、「クリーンアップ」のスケジュール化がとても便利です。

  • その差出人からの最新のメールだけを残す
  • 受信から一定期間を経過したメールを削除する (3 日、10 日、30 日、60 日から選べます)
  • 受信から一定期間を経過したメールを選択したフォルダーに移動する (3 日、10 日、30 日、60 日から選べます)

たとえばこのようなときに使えます。

  • いつも使うサイトの最新のイベント通知だけを残す
  • Groupon や Living Social からの最新のメールだけを残す
  • 10 日経過したら必ずメールを削除する。これで受信トレイがすっきりするでしょう
  • 銀行の明細などのメールを、30 日経過したら特定のフォルダーに移動してアーカイブする

    「クリーンアップ」をスケジュール設定

大事なメールに「フラグ」をつける

「グレーなメール」との戦いは、削除や移動だけでは解決しません。お客様にとって本当に大切なメールがすぐに見つけられることが大事なのです。大事なメールを受信したとき、忘れないようにメールを「未読」にするお客様も多いのですが、その後たくさんの未読メールを受信してわかりづらくなったりします。あるいは、「転送」して受信トレイの一番上にもってきたりする方もいらっしゃるでしょう。

Hotmail は、フラグでこれを解決するのが良いと考えています。今回の「フラグ」機能の強化では、メールにフラグを付けたとき、それらのメールを受信トレイの最上部に表示します。新しいメールを受信しても、です。大事なメールを管理するのに便利でしょう。それだけでなく、特定の差出人から受信したメールには必ずフラグを付ける設定もできるようになります。

大事なメールに「フラグ」をつける

フラグはカテゴリなので、「クリーンアップのスケジュール設定」や「一括処理」も実行できます。

カテゴリーのカスタマイズ

便利な「カテゴリー」を標準で提供していますが、お客様がご自身でカテゴリーを作ったり、Gmail のラベルのような機能を使いたいというケースもあるでしょう。これからお客様は、カテゴリーをカスタマイズできるようになります。(「クリーンアップのスケジュール化」と「一括処理」機能によって実現されます)
新しいカテゴリーを作って、同様のメールに同じカテゴリーがすぐに適用できます。過去のメールを探したり、新しい振り分けルールを作る必要はありません。カテゴリーはフォルダー一覧の下の「クイック分類」に表示され、メールを探すときにとても便利です。

カテゴリーのカスタマイズ

フォルダーの管理

メールの整理にフォルダーを使うのが好きな人は、これらの機能がどう活用できるか考えていることでしょう。カテゴリー、一括処理、クリーンアップのスケジュール設定はフォルダーにも適用できます。メールをクリックし、[一括処理] か [クリーンアップのスケジュール設定] をクリックすると、その差出人からのメールをフォルダーに移動し、今後のメールにも適用させることができます。もちろん、ご自身で好きなフォルダーやサブフォルダーを作ることもできますが、それだけではありません。ドラッグアンドドロップでサブフォルダーを作ったり、インラインで新規フォルダ―を作成したり。右クリックでフォルダーの名前の変更やフォルダー内のメールをすべて未読にする、空にする、削除することもできるようになります。

まだまだ始まったばかり

「グレーなメール」対策に有効活用できる機能がたくさんですね。でも、まだまだ始まったばかりです。今後、もっと多くの機能を提供開始する予定です。お客様の Hotmail で使えるようになったら、ぜひお試しになってフィードバックをくださいね。

Dick Craddock, Group Program Manager, Hotmail

*これらの機能は、数週間かけてすべてのお客様に提供予定です。楽しみにお待ちください。